敷金礼金0について(メリット、デメリット)

最近、敷金0礼金0の物件が不動産情報の中でも目だって増えてきています。
敷金0礼金0をご説明する前に、敷金礼金についてご説明しますと、
敷金は家賃滞納や、原状回復費用の金銭的保証として貸主が先に預かっておくお金のことをいいます。
礼金は貸主へ支払うお礼金のことをいいます。
敷金0礼金0とは「預けておく」敷金や大家に対する「お礼」のための費用が全て0円となる物件のことをいいます。
敷金0礼金0のダブルゼロの場合、借主にとっては非常にメリットが高い契約となります。
なぜなら、一般的な物件を探す場合、敷金礼金で30万円とか50万円とか、まとまったお金が最初の段階で必要となることから、
いつでも手軽に物件を移動することができないのが現状です。
そのため、入居者にとっては初期費用を大幅に抑えられる面がメリットとなりますが、貸主、つまり大家にとっては通常であれば初期段階でまとまったお金が入ってくるものが0円となるのでメリットってあるのでしょうか?と疑問に思う方がいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、大家にとっても敷金0礼金0のダブルゼロ物件はメリットが高い賃貸物件となります。
なぜなら少子化の影響などにより、学生が主体のワンルームマンションが飽和状態にあることから、なかなか部屋が埋まらないという状況が生じてしまっています。
空き部屋ばかりになると大家にとっては固定費がかかるばかりで、全く赤字経営となってしまいます。
そのため、空き部屋を埋めるべく敷金0礼金0にすることから入居段階での壁を低くして、なるべく空き部屋を無くすようにするための方法としてはとっても有効な手段なのです。
よって、敷金0礼金0は大家さんにとってもメリットが高い方法となります。

しかし、敷金0礼金0についてはデメリットも生じることを知っておく必要があります。
一見するとお金がかからないので非常に良いと思うことでしょうが、
部屋を退去する際には原状回復費用が必ずかかってきます。
一般的には退去時にかかる費用に関しては、入居段階で支払った敷金が割り当てられるため、退去時にはお金がかからない場合があるのですが、
敷金0礼金0物件に関してはほとんどの場合、退去時には原状回復費用としてお金を支払うこととなります。